開発経済学とその他応用分野を学ぶ院生

人間万事塞翁が馬を大切にしている応用経済学徒. 2020年4月から開発・計量・プログラミング関連の記事を書きます.

今後10年で最もセクシーな職業(by ハル・ヴァリアン)

10年近く前ですが、当時UC Berkeley(カリフォルニア大学バークレー校)の教授、Googleのチーフエコノミストであったハル・ヴァリアン博士は、2009年にある論文誌へ以下のコメントを寄せています。

 

I keep saying the sexy job in the next ten years will be statisticans. And I'm not kidding.

 

私は今後10年間で最もセクシーな(イケている) 職業は統計家(統計学者)だろうって言い続けている。冗談抜きでね。

 

この10年後とはまさに現在であり、ネットの情報を見るとこれより早くにアメリカでは現実化しているように感じます。日本でも最近、大手からベンチャー企業まで、データサイエンティストと呼ばれるポディションの求人で1000〜1500万円の給料を提示しているとの情報がネットで度々話題になっています。

 

この話は2年前に読んだ

統計学が最強の学問である

 

に書かれていました。 

 

ちなみに、ヴァリアン博士はミクロ経済学のテキストでもおなじみですよね。

彼の書いたいくつかのテキストは日本語に翻訳出版されています。

私は、3回生の終わり頃に当時受けていた数学の授業の先生に英語のテキストではじめにどれを読むといいか相談したところ、勧められたのが

 

Intermediate Microeconomics: Modern Approach

 

でした。英語のテキストはよくタイトルではなく著者の名前で呼ばれますよね。

 紹介していただた理由は、これまで中級ミクロを受講済みであり、レベルが近いのと文章の説明が多いため、経済英語に慣れるのにいい本だからです。

買おうかなと思っていたこと、研究室の留学生の先輩がなぜかヴァリアンのPDFを持っていたため、タダでゲットできました(笑)。100ページほど読みましたが、院試の準備で忙しくなってしまい、それ以来疎遠になってしまいました。

 

このリンクのテキスト、プライムでの販売はありませんが、中古でなんと323円から(2018/1/30現在)販売しています。アメリカのテキストって、値段は日本のテキストの4倍くらいしますからお得ですね(回し者ではありません)。

 

 

何か1つのことを頑張るとどのようなリターンがあるかを知れることはすごく大切ですよね。頑張ったことに対する褒美として高い給料を得れる可能性があるなら、大学院に進学して学問を頑張るというインセンティブに繋がります。

私は「ビジネスで成功してバンバン稼ぎたい!!」みたいな欲は皆無ですが、当たり前ですが大きなリターンがあるのは大好きです。

 

 

もう1つ、統計学計量経済学をmasterした人はどのように働いているのかを解説している記事があります。

gendai.ismedia.jp

 

シカゴ大の伊藤先生が書かれた記事です。現在日本でAmazonなどにアカデミア(工学や経済学など)から引き抜かれるのは本当にかなり一部の研究者の方だけだと思いますが、今後アカデミアからどんどん企業に行く方が増えそうですね。ここに私は非常にチャンスを感じており、この道の「プロ」になるのは難しいかもしれませんが、頑張っていると希望があるように感じています。いいモチベーションになっています。