IELTS Listening② -初受験で7.0を取った解法とテクニック-
IELTS Lietening①では、リスニングの勉強法について書きました。
econgrad.hatenablog.com
今回は、私なりにうまくいった問題を解く上での使えるテクニックを紹介します。
試験のための心構え(なんていらない)
本題に入る前に、IELTS ≒「やばい難しいテスト」と構えてしまう人がいるかと思います。事実、(私にとっても)難しいですし、ネイティブでも満点なんて取れるもんでもないです。もっと楽観的にいきましょう。
非日本語ネイティブが、日本留学のためや就労条件クリアのために受ける日本語能力試験がありますが、日本人の私が見ても難しいです。敬語や謙譲語の厳密な見分けなどの文法など勘でしか解けないものであります。
どう難しくても、IELTE = テストです。満点を目指す必要はありません。目標スコアを取れるようにするのが最適解になります。その最適解を解くためには、最適反応戦略を見つける必要があります(ミクロ経済学・ゲーム理論風口調ですいません)。
目標スコアに到達するのに意識すべき5つのこと
満点を目指さない
交換留学のために6.0が必要など、多くのTOEIC受験者と違い、IELTSを受ける人は初めから必要としている具体的なスコアが決まっていると思います。
また、学校のテストとは違い、満点なんて必要ありませんよね。8.0とったから留学費用免除などあまり聞いたことがありません。取れる問題を確実に正解していく、それを積み重ねればいい訳です。これは特にReadingで当てはまることですがListeningでも同じだと思います。
悩んでもいつまでも迷わない
悩んだ問題は、潔く捨てることも大切です。
ではどのタイミングで捨てると決めるのか? 私の考えでは、それは、「考えても選択肢を減らせない(消去法に移れない)とわかったとき」と、「次の問題に音声が進みそうで(もしくはすでに進んでいる)、次の問題を解くのに支障がきたす」と思ったときです。
1問の正答を得るために悩んだはずが、悩んでたせいで2問落としたとしたら、もはやそれは本末転倒としか言いようがありません。
音声がどこいってるか分からない、などの問題が多発するようであれば、それは勉強不足でしょう。単語、文法の勉強とシャドーイングをしましょう。
つまるところ、捨てる勇気をもつことです。
先読みだけで点数アップすることができる
TOEFLと違い、先読みできるのがIELTS Listeningの美味しいところです。
Section1が始まる前(つまりListeningが始まる前)が先読みの一番の頑張りどきです。Section1が一番簡単ですし、そんなに先読みしなくても解けます。しかも、先読みできる時間が他のSectionの時間より若干長いです。
これは自己流ではありますが、Section1開始前にSection2をさっと読み、Section3をできるだけ読みます。そして、Section2の前に、Section4を見ます。この理由は、Section3と4が比較的難しく、1と2が比較的簡単だから。この戦略を採用する場合、過去問を解く段階から作戦の練習する必要があります。
大切なのは、先読みで完璧を求めないとこ。日本語ほど速読もできません。次のSectionの音が流れたら、すぐそのSectionの問題に全神経を注ぐことがミソ。
穴埋め問題が得点源である
穴埋め問題が多ければそれはラッキーです。穴埋め問題が一番高い正答率になる可能性が高いです。それなのに、強く意識せず他の問題と同様に、悪く言えばガムシャラに聞いて問題を解こうと頑張っている人が多いのでは?と思います。
そのような方は、今すぐ穴埋め問題についての考え方を変えましょう。これは選択肢の問題と比べ非常に難易度が易しく、解きやすいことがほとんどだからです。ブランクの前後に集中していれば、そこだけ聞き逃さなければ内容理解の必要などありません。
例えば、
Q: A ___________ surrounded by trees.
この下線部に当てはまるのは、形容詞でしょうか?違いますね。
名詞の、しかも単数形です。
読まれている音源の中で、冠詞aがついている名詞の単数形なんてそんなに多くはありません。統計はとってませんが、感覚的に90%以上の確率で、冠詞の "a", "the" から始まる穴埋めであれば、音声でも同じ冠詞が読まれています。
同じように、前置詞onが前にあれば、何がきそうか?
Q: xxxx and _______
なら、並列と予想できますよね。
Q: are とか、_ plays
とかなら、どんな名詞が来るのか?
中学レベルの文法だけで注意して聞くべきポイントが一気に絞れます。
ここで、穴埋め問題の際に前置詞や冠詞、動詞、またはその他の空欄部に関わりそうなものに注意すればいいとわかったので、あとは、先に説明した先読みの際に、ガンガンペンで線や丸でチェックしてやればいいのです。
勘での解答でも正解率を上げる技
迷ったときにでも簡単に正解率を上げることができたら最高ですよね。記述問題ではこの戦術は当てはまりませんが、 選択問題のときにはこれを使うことができます。
選択問題では当たり前ですが、簡単な確率論で考えても、 より、 の状況に持っていくほうが当たります。自明です。迷ったときに、4択の中から勘で解答していたら、確率は のままです。
同じ迷った状況でも、話の内容から明らかに違うものを1つ削除することができればその時点で同じ勘でも正解率がになります。
1問1点で40問あれば、全て勘で解けば期待値は確率1/4のときなら10点、確率1/3なら13.3点。IELTSで1点は大きいです。
使用したテキスト
このCambridgeシリーズを新しい版から順に2冊か3冊こなせば十分だと思います。
IELTSテストを運営しているCambridgeが出版している公式の過去問です。入試と同じで、過去問ほど頼りになる教材はありません。
さいごに
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。英語を話すとこは楽しいですが、スコアを取るための英語の学習は面白くないですよね(個人の意見です)。できるだけ必要なスコアをとり、テストのための勉強を切り上げて、自分の好きな学習へと時間を割きたいのが本音です。皆さんの最適解をこの記事を参考にしながら是非見つけてください。
以上Listening 解法とテクニックでした。
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