開発経済学とその他応用分野を学ぶ院生

人間万事塞翁が馬を大切にしている応用経済学徒. 2020年4月から開発・計量・プログラミング関連の記事を書きます.

大学院入試(マクロ経済学編, updated)

大学院受験をされる方で、経済学研究科もしくは公共政策などの経済学系への進学を検討される方は、受験科目としてミクロ経済学マクロ経済学などの受験が必要になるかと思います。

この記事は、「どのテキストを使えばいいか?」
という悩みのある方は、少しですが参考になるのではと思います。

タイトルの通り、この記事ではマクロ経済学のテキストについて紹介します。

これまでに使用したテキスト一覧

まず、以下が私がこれまでに使用したマクロ経済学のテキストになります。
なお、1回生のときにマクロ経済学入門を受講しましたが、テキストを後輩にあげてしまい、そもそも興味もなかったのでなにを使ってたか忘れました(笑)ので、2冊目から書いていきます。

入門マクロ経済学 第5版

 スタディガイド 入門マクロ経済学(第5版)

マクロ経済学 | 二神

マクロ経済学 第2版 | 二神

マクロ経済学 新版 (New Liberal Arts Selection) | 齋藤

上級マクロ経済学 | ローマー

テキストの特徴など(個人的視点による)

中谷マクロ大竹マクロはいわばセットになっており、後者が演習本になっております。どちらも、「入門」とついていますが、他の入門書と比べると少しだけ難しいのではないかと感じます。

二神マクロ間違いなくマストです。ソローモデルのところなんかはすごく分かり易かった印象があります。

齋藤先生らのマクロもいいかと思いますが、院試対策用のテキストとしてはページ数が多すぎる気がします。院試範囲外のところも多いでしょう。

取り組む順番

基礎がある方、特にミクロ経済学の基礎などある、なんとなく知っている方は、中谷マクロ大竹マクロの 2冊ともやる必要はないと思います。大竹マクロ1冊で大丈夫かと。不安な人は、中谷マクロを読みましょう。非常にわかりやすく、かつ他のテキストに比べ早く読み終わるかと思います。

上でも説明しましたが、大切なのでもう一度書きます。二神マクロ間違いなくマストです。必ず購入して、通読して、章末の練習問題を解きまくりましょう。この1冊の問題全て解けるようになれば、院試のマクロは大丈夫などと言われております。実際、私も大竹マクロを2回ほど解いたあとは、こちらを3~4周しました。

齋藤先生らのマクロは先の二神マクロほど重要性というか読む必要はないかと思いますが、それでも十分なページ数だけ説明が丁寧にされている印象があります。他のテキストで痒いところだけ、辞書的に使用するとより深い理解ができるかと思います。これにも章末問題があるので、そこだけやったりしてもいいでしょう。

さいごに、ローマーの上級マクロですが、やらなくていいと思います(笑)。私は、大学の図書館で借りて、1章ソローモデルのところだけを読みました。ソローモデルは頻出との噂を耳にしたので、超難問に出くわして死亡してしまう可能性に怯えたためです。
どうでもいいエピソードですが、この本を借りるとき、私の大学の経済学部にいる唯一部活の顧問のようなスパルタ系との噂のある先生がなぜかたまたま隣にいて、かつ私の顔を知っていると思うので、凝視されました。どうでもいい。。

まとめ + α

ミクロ経済学マクロ経済学の科目はどちらとも受ける方、もしくは片方だけ受ける方などいると思いますが、どちらを先に勉強するかはミクロ→マクロの順でやられるのがいいかと思います。
その理由など、詳しくはこちらの記事に書いております。
econgrad.hatenablog.com

教科書などでななく、新書など簡単なものを読むとこから始めたいというかたは、
経済学講義 (ちくま新書1276)
こちらがいいかと思います。マクロ経済学のトピックもありますが、経済学全体をふんわりと説明してくれている本になります。